139　奪衣婆像　死神風　餓鬼風　平安時代 寄木造り　文化財　珍品

平安時代から鎌倉時代に製作された寄木造りの奪衣婆像だと思います。奪衣婆は、三途川（葬頭河）で亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼です。多くの地獄絵図に登場する奪衣婆が彫刻像として具象化され、仏教の布教に利用されたものです。奪衣婆は座像が多いですが、本品は立像ですので、珍しいです。製作者は鳥辺野で風葬された亡者の衣服をはぎ取り、お供え物を食い漁っていた老婆を現実に観察して製作したのではないかと思うほど、写実的です。餓鬼絵巻に出てくる餓鬼と瓜二つです。寄木造りは、平安時代中期から仏像製作に使われだしたものです。

サイズ】
 幅27cm 奥行12cm 高さ38cm

【その他】
足や目玉は欠損しています。全体的に朽ちています。
本品は古美術ですので経年に伴う汚れなどがございます。ご理解の上ご入札ください。

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